はてなダイアリーが選ぶ名盤百選

A Tribe Called Quest / The Love Movement

Jive - 1998 - CD - 試聴 1 2 3

エントリナンバー93番の僕が選びましたのは90年代のヒップホップシーンを代表するアーティスト、A Tribe Called Questの5thアルバムです。この世に存在するすべての「Love」をテーマにしたアルバムで、これを最後にATCQは解散してしまいます。ATCQと言えば、ジャズとヒップホップを見事に融合してみせたグループとして有名で、中でも2ndと3rdが歴史的名盤として知られており、その2枚がシーンに与えた影響は計り知れないものがあるのですが、僕の中ではこの5thがダントツの1位です。もちろん名盤百選のバトンを受け取った瞬間もこのアルバムが浮びました。無論ですよ。2位以下なんか見えやしませんよ、とか言いつつ、買った当初はこのアルバムをそれほど良いとは思いませんでした。ごめんなさい。でも今思えばそれは当然のことで、そもそもこのアルバムは現在ではなく未来へ向けて作られたものなのです。だからこのアルバムはいつ聴いてもフレッシュで、新しい発見があるのだと。そうに違いありません。これはなんというか「2001年宇宙の旅」の映像みたいなことなのでは?と思った。今見てもフレッシュなあの感じ。なんとなく似てるような気がしないでもない。無駄がなくて奥が深いとことか。50年後くらいに正当な評価を得られそうなとことか。つまり本作は近未来SFアルバムであり、いつの日か我々が辿り着くであろう世界の音楽なのです。果たして僕はこのアルバムに追いつくことができるのでありましょうか。そんなことを考えながら今日もまたこの愛に満ちたアルバムを聴くのです。おわり。


では、お友達紹介と参りましょうか、と思ったけど友達いないので、マッスルノートをアンテナに登録なさっていらっしゃる人の中から適当に選んでしまおう。というわけで、次はid:phorbiddenさんよろしくお願いします!